2015年7月30日木曜日

ESP-WROOM-02についてのメモ(3)

・ESP-WROOM-02とは?

 上海にあるEspressif社製の無線LANモジュール
 同じくEspressif社製の無線LANSoCであるESP8266EXを使用している

 ESP8266EX + アンテナ + ファームウェア用フラッシュROM = ESP-WROOM-02

公式HPより:燦然と輝く技適マークがまぶしい

 
データシートより抜粋:9割方ESP8266EXで構成されている

・基本的な機能

 Wi-Fi規格での通信
 無線LANルータ等に接続してクライアントとして通信
 アクセスポイントとして他のWi-Fi機器を複数接続可能

 ESP-WROOM-02への命令/情報の取得などはシリアルポート経由で行う
 Arduinoなどに簡単に無線LAN機能をアドオンできる
 

・ファームウェアの書き換え可能

 SDKが公開されており、ユーザーによるファームウェアの書き換えが可能

 ESP-WROOM-02は制御可能な数本のGPIOを持つため
 『無線LAN機能付きのワンチップマイコン』のように使うことができる

 →実際に使ってみた


・注意点
 
 ・十分な電流が供給されないと正常動作しない
  平均80mAとの表記があるが、無線通信時にはもっと必要(max170+αmA程度?)
  ボタン電池やArduinoの3.3Vピンなどからの給電では無理

  USB-シリアル変換機のVCCもおそらく無理
  前のメモでスイッチサイエンスの変換機FTDI USBシリアル変換アダプター を使ったが、これが流せるのは50mAまで
  
  レギュレータ使って3.3Vを作る場合は定格電流に気をつけること
  レギュレータの定格は絶対的なものではないので過電流でも動く場合がある
  ただちに破壊はされず、ダメージが蓄積していくので性質が悪い

データシートより抜粋:イニシャライズ時に即通信しようとするので注意

 ・上記の『基本的な機能』もファームウェアで実装されている
  ユーザーが作ったミニマムなファームウェアではこれらの機能は失効する
  (例:Lチカのスケッチを書き込んだらそれ以外の動作はしない)

 ・デフォルトファームウェアへのロールバックは公式フォーラム参照
  ファームウェアの書き込みツールと書き込みイメージが公開されている

 ・類似品がたくさんある
  名前にESPが入っているものは全部ESP8266SoCを使った類似の製品
  基板サイズやインタフェースの違いによるバリエーションモデルの模様
  技適は無いので大っぴらには使えない
  ESP-13の技適を取ったものがESP-WROOM-02らしい

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