2015年9月8日火曜日

書評メモ(2)




 オーム社/三井 康亘(著)

昔懐かしアクリルロボットについての工作ガイド

カラフルなアクリルフレームの多脚ロボットは特定年代には直球ストライクのハズ
復刻資料的なものかと思いきや、当時の製作者ご本人の執筆であることに驚く

 作者の三井さんのHP
 デイリーポータルZの取材記事

工作ガイドといいつつも半分くらいはブーム当時の回顧録や著者のコラムであり
技術書というよりも著者のファンブックの色が強い(そしてそれがなかなか読ませる)

技術者、研究者ではない著者が試行錯誤しながらロボットを作り上げた経緯は一読の価値あり
『執筆にあたって当時のパーツが入手できず、Yahoo知恵袋で代替品を教えてもらった』
というエピソードには思わず笑ってしまった








タミヤ工作パーツで作るロボット工作ガイドブック (RoboBooks)

 オーム社/城井田 勝仁(著) 

まったくタイトルどおりの内容

タミヤ工作パーツを記述どおりアセンブリするだけで魔法のようにロボットが出来てしまう
パーツのタミヤ縛りは徹底しており、わずかな自作パーツ以外はすべてタミヤ製を使用している

この手の本は機構の解説や理論の部分にやや脱線しがちなのだが
これは最初から最後までパーツカタログ&工作レシピ集と徹底している

こういうロボットが作りたい!という明確な目的があり、予算が許すならば
この本は最短パスでの実現方法を直球で与えてくれる
反面、なぜ動くか?どういう仕組みか?といって学習目的には不向きか


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