2015年8月21日金曜日

書評メモ(1)


CADLUS+Arduino 電子工作ガイド


 オーム社

 横田 一弘(著)














缶サット(空き缶に入るサイズの擬似人工衛星ユニット)を目的としたArduino互換機作成の解説書
基板用CADの無料版を用いた基板設計とその実装方法についてがメインの内容


互換機作成に必要な情報を浅く広く、しかし必要十分に解説している
基板設計→発注→パーツの表面実装というハードルの高い工程を懇切丁寧に説明してある
やる気のある中高生でも理解でき、実際にチャレンジできるのではないか
(ただし基板代が結構かかる)


個人的にとても気に入ったのははんだづけの解説パート
はんだづけ工程が写真を添えて説明してあるのだが、この作例の仕上がりが汚いところがとてもよい(嫌味ではなく)
はんだづけが苦手な者にとってこれほど勇気付けられることは無いのだから




Amazing Science ―驚きのエンターテインメントサイエンス工作25


 オライリージャパン

 Stephen Voltz (著), Fritz Grobe (著), 高橋 信夫 (翻訳)











有名なメントスコーラを代表としたサイエンス実験/サイエンス工作の手引書
見栄えのよい実験のレシピと、それに対する科学的な解説がセットになっている

25本の実験のうち7割方はホームセンターで2000円も出せば材料が揃う
週末に家族で実験会としゃれこむのはどうか
残りの3割はわりと大掛かりな実験なので文化祭のだしものなどに向いているのでは

各実験には著者のHPへのリンクが掲載されており、実験結果の動画なども見られる
メントスコーラなどは写真で見てもピンと来ないのでこれはいい工夫
実践ありき、レシピ中心の本なので読み物としてはやや物足りないか


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