2017年3月19日日曜日

EOJ覚書:マナスペル何使う問題

マナスペルはとても強力であり、よほど尖ったデッキで無い限り自動的に3枚(1枚×3種)挿しになる
以下は全マナスペル

・パルマス教の聖宴

シンプルなマナ獲得スペル
自分の好きなタイミングで2マナ捻出できるのが強み
 例:後攻1ターン目に『宣教師』『カデナの動く島』を召喚
2マナ作るのに2枚カードを捨てるのと同じなのでデメリットは意外と大きい

・ゴーリの祭壇

マナ大量獲得スペル
チェック外しでマナが必要な場合に使うのが定石
相手にも大量のマナを与えてしまうので対策が必要

・召喚士メスマーの失敗

貴重な実用的マナ破壊スペル
相手の余剰マナを破壊したり、『ゴーリの祭壇』のコンボで用いられる
カードを2枚捨てるのと同じなので最低でも3マナは破壊したいところ
このカードの存在のため、まとまったマナをプールするプレイングはほぼ成立しない

・赦しの秘跡(ゆるしのひせき)

召喚済のクリーチャーをマナに戻す
主にトラッシュ寸前の大型クリーチャーに用いられる
例:『パルマスの讐騎士』に使用、6マナ取得して手札の『パルマスの讐騎士』を召喚
 (考えるだけで憤死しそう)
フィールド上のクリーチャーを自ら下げるので一手遅くなることに注意

・グランバノアの贄台(さんだい)

『パルマス教の聖宴』の変形
まず使われることはない
強引に2マナ捻出したい場面はあっても強引に1マナ奪いたい場面は思いつかない

・カイセン一揆

『ゴーリの祭壇』の逆
マナチャージ→スペル使用→召喚フェーズとなるため自分の損が大きい
使い道を見出すのは難しい

・べノア商法

大型クリーチャーを多用したファンデッキで使われる
ジャッジメントに勝てば一方的にアドを取れるが負けるとほぼ詰む

・コーザスの血団式

種族デッキでよく使われる(パルマス系のデッキ含む)
最低でも2マナは取得したいところ

・セラクレイブの関所

チェック時に用いられる
相手は次のターンマナスペルはおろかトラッシュボーナスすら得られない
デメリットもなく生贄も不要な強力かつ便利なスペル

マナスペル何を使う?


特にデッキコンセプトが無ければ
『ゴーリの祭壇』『召喚士メスマーの失敗』『セラクレイブの関所』
相手もこれを使っている前提でプレイングをする必要がある
関所→失敗&ゴーリでチェック外し&チェックというコンボは強力



2017年3月18日土曜日

EOJ覚書:Set.3パルマス復興

Set.2ルール改正でダントツトップデッキから陥落した宣教師デッキ
しかしSet.3でまさかの復活を遂げる
以下はそのメモ

Set.3で起きた事件


Set.3で追加された『パルマスの讐騎士』が宣教師を復権させてしまった
かつての宣教師デッキほどではないが強力なデッキが生まれ使用率は5割超

パワーカード『パルマスの讐騎士(しゅうきし)』


以下は『パルマスの讐騎士』と讐騎士デッキに多用されるカード
解説は後で

・パルマスの讐騎士
蘇る宣教師デッキの悪夢
・火に仕えた魔道士
一番安くて使いやすいパルマス修道会クリーチャー/ほぼ3枚挿し確定
・パルマスの雷刑
珍しい攻撃スペル/デッキコンセプトとのシナジーが高い

讐騎士の何が強いのか


6マナクリーチャーとしてはやや攻撃力が低く、生命力は高い
問題は『強撃』『墓地サーチ』能力
テキストは画像を参照

・『強撃』
墓地のパルマス修道会クリーチャーの数だけ攻撃力を上げる
デッキをパルマス修道会で固めると破格の火力となる
讐騎士は『魔道攻撃』なので『防衛』や『警戒』なども無意味
敵のトラッシュは『墓地サーチ』の発動条件なのでこの高火力が生きてくる

・『墓地サーチ』
敵トラッシュ時に墓地から好きなパルマス修道会クリーチャーを手札に戻す
5枚制限でバランスを取ったはずの宣教師の枷を外してしまうクソ能力
全力で除去した宣教師をいとも簡単にゲームに戻してしまう
敵は讐騎士以外がトラッシュしてもOK


『パルマスの讐騎士』がフィールド上にいる限り宣教師が自由に活躍する、ということ
讐騎士を除去しようにも生命力6点+FB(フィールドボーナス)という堅牢さを持つ
『代償』も強力な大量マナ破壊手段であり無視できない

讐騎士デッキ


『パルマスの讐騎士』を3枚挿し
『火に仕えた魔道士』を3枚挿し
好きな『宣教師』を5枚
好きな『勇者』
好きな『叛逆者』
好きなマナスペル3種
好きなエレメントスペル
のこり13枚はお好きに

『パルマスの讐騎士』+宣教師+修道会クリーチャーで成立する
修道会クリーチャーの選択でかなりのバリエーションがある
リセット傾向が強いので『機巧大聖堂』『魂狩りの女エルフ』の使用率も高い

その後の顛末


致命的なバランス崩壊ではなかったので修正はされなかった
トップデッキであるため原則すべてのデッキは讐騎士デッキ対策をしておく必要がある
デッキの強さよりも
「一度ゲームを破壊した宣教師に再びスポットライトを当てる必要があるのか?」
という運営のデリカシーの無さ?が問題となったように思う


ちなみにPSP版では讐騎士はかなり下方修正され讐騎士デッキは成立しなくなった
宣教師も下方修正されたままなので、PSP版ユーザーはどちらにも強いイメージは無い



2017年3月17日金曜日

EOJ覚書:Set.2パルマス事変

Set.2で起きたバランス崩壊はPS3版EOJの歴史を語る上で外すことはできない
以下はその覚書

Set.2で起きた事件


Set.2ブースターで完全な壊れカード(4種)が追加された
あまりに強力過ぎたため使用率は7~8割
ゲームバランスが完全に崩壊した

壊れカード『パルマスの宣教師』


以下が壊れカード4種
解説は後で

・アルージアの盲信者
宣教師唯一の『魔道攻撃』クリーチャー/最初に召喚するのが定石
・トリコアの盲信者
2マス2点攻撃は使い勝手が良い/水宣教師で削って木宣教師でトラッシュするお約束
・ノラムの盲信者
やや使いづらい2マス貫通1点攻撃
・ノヴォガスの盲信者
唯一の1マス攻撃/『マナ奪い』に『マナ破壊』を重ねるのは完全にどうかしている

宣教師の何が強い?


攻撃力、生命力などは4マナクリーチャーとしては凡庸
問題は『マナ奪い』『招集』能力
テキストは画像を参照

・『マナ奪い』
特定属性の敵クリーチャーがトラッシュした場合にトラッシュボーナスを奪う
正直これだけでも強い
召喚された時点で全力で除去する必要がある

・『招集』
特定の味方『宣教師』の召喚コストを-2する
召喚順が嚙み合えば4マナクリーチャーを2マナで召喚できる
デッキに入れる枚数が多いほど有利であるため必然的に全力挿しになる


全力で除去しなければいけないクリーチャーが毎ターン召喚される、ということ
通常のデッキでは除去が全く間に合わずワンサイドゲームで終わってしまう
個別の能力(『威圧』『手札破壊』『畏怖』『マナ破壊』)も無視できない

宣教師デッキレシピ


4種のパルマスの宣教師を3枚挿し
好きな『勇者』
好きな『叛逆者』
好きなマナスペル3種
『鋼鉄の光』
『機巧戦艦』
ここまではほぼ確定
のこり11枚はお好きに
(※Set.2当時のルール準拠)

基本的にパルマスの宣教師を全力挿しするだけで成立する
手札事故回避のためにドロースペルを入れる人が多かった
対戦相手もほぼ宣教師デッキなので『機巧武官』などの火力も必要

その後の顛末


デッキの多様性が失われるという致命的なバランス崩壊は明白であった
2か月後にルール改正が行われた
・デッキに入れられる宣教師は合計5枚までに
・『手札破壊』『マナ破壊』の発動は相手生産フェイズに
(・強力過ぎた『機巧戦艦』の『迎撃』『結界』も同時に修正)
(Set.2ブースター発売2008年3月27日/同年5月29日ルール改正)
宣教師デッキの性能は半減しデッキの多様性は取り戻された

パルマスは2度吠える
その後Set.3で宣教師デッキが再ブームになるという大オチが待っているのだが
ここでは省略する


2017年3月15日水曜日

EOJ覚書:商品展開のすべて(Set.3)

Set.3ブースター


ファントムカードの『王族』強力な『龍族』を収録
その他レア以下もSet.2までの反省を生かしたカードが満載

Set.3ライセンス(DLC)


Set.3カードをゲーム内で使うための使用権
強気の価格(3500円)は変わらず(今でもそのまま

(コンプリートディスク(発売中止))

Set.3発売時に予定されていた商品
Set.2、Set.3のライセンスを収録したゲームディスクだと思われる
詳細は発売中止されたため不明

現在(2017)の入手方法(Set.3)

Set.2同様かなり生産されたため現在でも入手は容易
安価に新品が入手可能
パッケージ色が違うのでSet.1と間違える心配も無し

EOJ覚書:商品展開のすべて(Set.2)

Set.2ブースター


ファントムカードの『勇者』、偏色デッキに必要な『軍師』などを収録
アンコモンながら強力すぎる『宣教師』(4種)が一時的にゲームを完全破壊した
(発売後しばらくして修正)
トラウマレベルのバランスブレイカーであった

Set.2テーマデッキ(5種)


各色の『叛逆者』(4種)を収録した構築済デッキ
機巧デッキに収録された『機巧戦艦』が頭3つ位抜けており猛威を振るった
(これも修正された)

Set.2ライセンス(DLC)


Set.2カードをゲーム内で使うための使用権
3500円というかなり強気の価格であった(今も一切ディスカウントされていない
(むしろ当時より高い気がするが消費税の問題か?)
ネット対戦の相手が使う分には不要

現在(2017)の入手方法(Set.2)

Set.1の反動でかなり生産されたため現在でも入手は容易
むしろ安価に投げ売られている

注意点はSet.1と間違えて買わないこと
外観が似ているので売り手が勘違いしていることも多い

2017年3月14日火曜日

EOJ覚書:商品展開のすべて(Set.1)

THE EYE OF JUDGMENT BIOLITH REBELLION ~機神の叛乱~

※PS3は付属しておりません
スターターセットに相当
以下を同梱

・PS3用ソフトパッケージ
・PS eyeと専用カメラスタンド
・スターターデッキ
・Set.1ブースター1パック
・デッキマット
・コントロールカード(コントローラーでの操作を代替するカード)

スターターデッキにしか収録されていないウルトラレア(最上位レア)が2種ある
(白のキュービック、シオンダルの火祖神)
巨大なパッケージはブックオフなどで一度は見たことがあるハズ

Set.1ブースター


デッキ構築に必須のウルトラレア『叛逆者』(5種)が収録
『叛逆者』は背景のみが描かれたテキスト一切無しの『ファントムカード』
カメラで読み取ることで初めてカードの内容がわかるこのゲームならではの趣向

慢性的な品薄でプレーヤーを悩ませた
水属性の叛逆者『国賊サイアム』(右)カード名すら無い

Set.1テーマデッキ(5種)


いわゆる構築済デッキ
デッキ構築に必須のウルトラレア『勇者』が収録

慢性的な品薄でプレーヤーを悩ませた

現在(2017)の入手方法(Set.1)

スターターセットは中古市場に大量にあり安価に入手可能(2000円前後?)
付属品の欠品がかなり多いので要確認
PS3ソフトパッケージだけを独立したソフトと勘違いして売っていることも多い
最悪なのはこれを『未開封新品』として買ってしまうこと

テーマデッキは中古も含めてほぼ入手不可能
ブースターはスターターの同梱1パック以外ではほぼ入手不可能

THE EYE OF JUDGMENT(PS3版)の覚書

発売から10年が経ってWeb上の情報がドンドン消えていくので改めて覚書を残す
過去に書いたブログと内容が重複するかもしれないが排他はしない
PSP版は比較的情報が残っているのでPS3版のみに絞る





THE EYE OF JUDGMENT(EOJ)とは?

THE EYE OF JUDGMENT(EOJ)は2007/10に発売されたPS3用ソフトでありTCG
カメラで読み取ったリアルカードで操作を行うのが最大の特徴
PSN経由で世界中のプレーヤーと対戦ができた

ソフトと同時にSET.1ブースター発売、その後SET.3まで拡張された
2010/9にオンラインサービス終了

2010/3にPSP版が発売された(リアルカード連動要素は無し)

GOOD(良い点)

リアルカードを用いた操作による没入感
PS3がジャッジ(審判)となる明確で確実な裁定
→通常のTCGでは難しい大量のマーカー、カウンターが必要なゲームが成立する
良好なゲームバランス(※個人の感想/Set.3後の最終的なバランス)

BAD(悪い点)

PS3(59,980円時代)が必要
ネット対戦のレーティングシステムに問題があった
1回の対戦の時間が長い(20~45分程度)
オンラインサービス終了後のプレイが困難(対面オフラインプレイのみ)