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2017年1月5日木曜日

Amazonで買える中華Arduino互換機メモ

以下、Amazonで山ほど引っかかる中国製Arduino互換機についてのメモ
中国ショップから購入する際の注意点は以前のメモ参照

ちなみにこれらの互換機は海賊版などの非正規品というわけではない
Arduinoはオープンソースハードでありライセンスを守って製造販売するのは合法

価格は2017/01現在
明らかに価格の高いものは省いてある

ArduinoUno

ご存じ一番スタンダードなArduino
オリジナル(Arduino Srl製)の価格は\3000前後

・EasyWordMall UNO R3 【¥425】
・HiLetgo NEWバーション UNO R3 【¥425】
・HiLetgo New UNO R3 ATMEGA328P-16AU CH340G マイクロUSB 【¥399】

ATmega328P(以下AVR)は表面実装タイプ、シリアルコンバータはCH340
イマイチ胡散臭いCH340のドライバをPCに入れる勇気があるかどうか
AVRの交換は無理だが壊れたら本体ごと捨てられる価格だろう

複数ショップで売られているがモノは同じ
USBコネクタ形状が異なる(マイクロUSB)ものもある(機能は同じ) 
CH340がどうしても嫌ならICSPピン経由で書き込む?

ArduinoNano

小型のUnoと考えればよい
シールドを使わない用途ならこちら
オリジナルの価格は\2800前後

・HiLetgo Mini USB Nano V3.0 【¥330】

表面実装、CH340の使用も同じ
今となってはUSBミニB端子は使いづらいかも

Unoとまるっきり同じ

ArduinoProMini

NanoからUSB端子とシリアルコンバータを除去したもの
3.3V版が存在する
オリジナルの価格は\1200前後

・EasyWordMall Pro Mini モジュール Atmega328 5V 16M 【¥312】
・EasyWordMall Pro Mini モジュール Atmega328 3.3V 8M 【¥372】

シリアルコンバータが存在しないため、別途書き込み手段が必要となる
(CH340を使わなくてよいのでこれはこれで良い)
給電も電源ピンに対して5V/3.3Vを直接入れる必要がある

3.3VでAVRを使う一番手っ取り早い方法がこれ
3.3V駆動時には動作周波数が8Mhzになるので注意

CH340未使用なので欠点らしい欠点が無い

その他(DigiSpark)

DigiSparkという製品のクローン
オリジナルの価格は$7.95

HiLetgo ATTINY85 Digispark 超小型Arduino互換 【¥183】

PCはシリアルポートとして認識するのでIDEから書き込みも可能
とにかくコンパクトで取り回しが良い
ミニマムな用途に




2016年5月11日水曜日

びんぼうでいいの新型発売

aitendoからびんぼうでいいの新型が発売

びんぼうでいいの(S) [U3S]

いつもの紫基板

従来版との変更点は以下の通り
 ・ATmega328Pが表面実装版に変更&マウント済
 ・USBコネクタをマイクロUSBに変更&マウント済(補強用のはんだ付けが必要とのこと)
 ・タクトスイッチとクリスタルを標準搭載に変更

あちゃんでいいのに比べてアップデートが遅かったが今回は大幅更新された

良い点:
 ・安い(マイコン付きで999円)
 ・ピンソケットを付けるだけでUNO互換機として動作する
 ・マイクロUSBコネクタで取り回しが良い

悪い点:
 ・AVRが表面実装のため交換できない
 ・デフォルト状態でブートローダーが書き込まれていない
 ・USB-シリアル変換の石がマイナー(CH340)

ピンソケットを付けても+100円
中国のノーブランド製品とまではいかないがそれでもかなり安い
Uno互換機の選択肢が増えた感じ

2016年2月3日水曜日

あちゃんでいいの新型が発売

aitendoから『あちゃんでいいの』の新型が2製品発売

 あちゃんでいいの(USB)

 あちゃんでいいの(DC)

コネクタはマイクロUSB/給電のみ

arduinoと同じ内径2.1ミリ、外径5.5ミリDCジャック


『あちゃんでいいの』はaitendoのAVRマイコン単体動作用キットのシリーズ
USB-シリアル変換などを取り外した最小構成のArduinoとして使用できる

今回の新型では5V給電用にマイクロUSBコネクタ or DCジャックをマウントしている
 ・使っているLDOのスペックを見る限りはArduino用のACアダプタをそのまま流用可能
 ・USBは給電専用でファーム書き込みには使用不可

従来製品では抵抗/コンデンサが表面実装されていたが、すべて通常のタイプに変更となった

2015年11月12日木曜日

aitendoのコレでいいの

aitendoからarduinoの互換機が発売

コレでいいの(1602)

ルックスはわりといい気がする

arduinoの互換機とはいうものの、構成はAVRの単体動作基板に近い
あちゃんでいいのからLCD接続用端子を引っ張り出したような作り

基板を見る限りはマイクロUSB端子は給電専用
隣のスイッチは電源用

用途はイマイチわからない

LCDを亀の子マウントして使うことを想定している様子
ただしこれだとTX/RXにアクセスできないし外にボタンなども引き出せない
なかなか使い道を見出すのが難しい感じ

『汎用性を保ちながら特定デバイスとの接続が簡単になるArduino互換専用機「コレでいいの」シリーズ第1弾』
と公式にあるので、各種デバイスとバンドルして専用基板を売っていく路線か



2015年9月17日木曜日

『あちゃんでいいの』の新型が発売

aitendoからATmega328の単体動作用ボードの新型が発売


余裕の3色カラバリ

あちゃんでいいの(半実装済み)
あちゃんでいいの(半実装済み)部品付属キット

以前の製品をブラッシュアップした上で表面実装部品をマウント済にしたもの
ICソケット/クリスタル/LED/ピンヘッダ/タクトスイッチは別売となった
(部品付属のキットもアリ)

『あちゃんでいいの』の一番面倒だった表面実装パーツのはんだ付けが不要になった
お値段は部品付属キットでもほぼ据え置き(+11円くらい?)

省略されていたAREFのコンデンサもマウント済
リセットスイッチ周りの電解コンデンサは省略となった


もうAVRを単体動作させるときは全部これでいいんじゃないか…?

2015年7月13日月曜日

aitendoのArduino関連商品(2)

前回の続き

あちゃんでいいの [AKIT-ADINO]  ○
 AVR単体動作用の最小構成ボード
 安価だがUSBシリアル変換と電源以外の機能はすべて備えている
 ただただ安い
 難点は抵抗とコンデンサがチップタイプなのでハンダ付けの難易度が高いところ
 電源は2.54ピッチ2ピンへ5V/GNDを直接接続する

 2015/09/24追記:チップ抵抗/コンデンサが実装済の新型が発売された

拙作の裏面


極小AVRマイコンキット [CORE8]  ○
 AVR単体動作用の補助ボード
 単体動作に最小限必要なコンデンサとRESETピン用抵抗のみを備えている
 クリスタルやリセットボタンは外付けする前提で別売
 コンデンサを外付けするよりレイアウトがかなりスッキリしていい感じ
 難点は抵抗とコンデンサがこれまたチップタイプなところ

拙作の裏面

CORE8のほぼ等価回路/これがピンソケットの基板裏にスッキリ収まる


ぶれぼでいいの [BBDeiino]  ○
 ブレッドボード上で最小構成Arduinoを構築するためのキット
 前述の『あちゃんでいいの』を分割してピンソケットとピンヘッダを除いたもの
 別途ブレッドボードが必要となる
 使用時に基板がAVRの上を跨ぐという大胆な構造
 こちらは抵抗/コンデンサはチップタイプでは無い
 
USB電源キット [K-UBF6209] ○
  降圧機能付きUSB電源キット
 5Vの他に1.8~4.4Vに降圧した出力があるのがユニーク
 降圧する電圧は固定でありキットによって異なる
 出力用のピンヘッダは別売(2.54mmピッチのピンを立てるとよい)
 ピンを立てたらメスーメスのピンヘッダ接続ケーブルがあると便利
 (リンク先のケーブルは20Pだが、必要な数だけ割いて分割できる)

『あちゃんでいいの』との組み合わせ(5Vポートより給電)


USB-シリアル変換 ×
 USBシリアル変換の無い構成のArduinoでスケッチを書き込むのに必要
 USB-RS232C変換ではないことに注意
 aitendoの安価な製品の多くは変換ICにCH340を使っているのでできればパスしたいところ
 FTDIのICを使っていて5V/3.3V切り替えスイッチのあるもの、DTRピンがあるものがおススメ
 (DTRピンが無いとArduinoの書き込み用途に使えない)

 aitendoで該当するのはこれ
 秋月ならばこれ
 スイッチサイエンスならこれ

2015年6月19日金曜日

シリアルロガーOpenLogについて

OpenLogはsparkfun製のシリアル用小型ロガー

スイッチサイエンス販売ページより/背面にカードスロットがある


本体のmicroSDカードスロットにシリアル入力を記録し続ける
通信速度や記録開始/終了を自動的に判断してくれるので面倒が無い
(通信速度は設定ファイルを用いて明示的に指定することができる)

電源も3.3V~12Vなので取り回しが良い
基板サイズも小さいので記録対象の筐体の中に入れてもいいし、シリアル-RS232C変換と一緒にDサブコネクタ用シェルにねじ込んでもよい

ダメなところはmicroSDの最大サイズが2GBであること、RTCが組み込めないので日時や時間の情報が記録できないこと
(前者はファームアップで改善可能/AVRのシリアル書き込み環境があればファームアップ可)

2015年5月17日日曜日

ATmega328P単体動作について

最低限必要なもの:
 ・セラミックコンデンサ
   0.1uF×2
   22pF ×2
 ・クリスタル(水晶発振子)
   16Mhz×1

 配線は割愛(ググろう)
 上記部品および5V電源に接続すれば単体動作可能

あった方がよいもの:
 ・ICソケット(28P)
  意外とAVRの取り外し/交換する機会が多い
  完成済みのプロジェクトを複製するのでなければソケットを使うこと
  書き込み機やAVRのテスターなど頻繁に抜き差しを行う場合は
  ゼロプレッシャーソケットを用いること

 ・リセットスイッチ
  適当なタクトスイッチと適当な抵抗(10kΩ程度)
  起動が不安定だったり頻繁にリセットが必要なプロジェクトに

 ・LED
  UNOはPinD13にLEDが接続されている
  テスト動作によく用いられるBlink(Lチカ)プログラムなどにも用いられるためあると便利
  このピンのみ内部抵抗があるため抵抗をはさまなくてもよい
    追記:AVR単体動作なのでArduinoの内部抵抗は無いです
  高輝度LEDを使うとまぶしくてウザいので止めよう

 ・USBコネクタ(Bタイプメス)
  5Vを取るにはUSB接続するのが一番楽
  miniBやmicroBの方が便利ではあるが基板への取り付けが難しい
  Bタイプであれば2.54ピッチ基板へそのまま半田付けが可能
  必要なのは5VとGNDのみなのでデータピンは折ること
  miniBやmicroBをどうしても使いたい場合はDIP化基板を使うと楽(高いが)

  ※過電流が発生した場合に電源/AVRが破損する場合があることに注意
   AVRが壊れるのは数百円の損失だが、PCのUSBコネクタが破損したら大損害である
   過電流の恐れがあるプロジェクトはポリスイッチなどを使って対策をするか
   ACアダプタタイプのUSB電源を用いること
   
 ・ブートローダーの書き込み環境
  ATmega328PをArduinoとして用いるためにはブートローダーの書き込みが必要
  書き込み済のATmega328Pを買う手もあるが割高
  市販のAVRライタを買うかArduinoUnoのプロジェクトで書き込み環境を構築可能


作例1:最小限構成/クリスタルは22pFコンデンサ上の2ピンに挿す

作例2:給電用のUSBコネクタ、リセットスイッチ、RS-232C変換ICを追加

作例3:ピンソケットをゼロプレッシャーソケットに変更

2015/07/15追記:
 aitendoから安価な単体動作用基板出てます

 部品買ったら基板が付いてきた、レベルの安さなのでおススメ
  

2015年5月16日土曜日

Arduino Unoと互換機について

Arduino Unoおよびその互換機についてのメモ

Arduino Uno
 純正なので一番安心できる
 これで動かなければプロジェクト側が悪い
 ただし3000円前半と結構いいお値段である
 
 最新はRevision3(R3)である
 また、SMD版(AVRが表面実装)が存在するがあえて選ぶ理由はない
 AVRを差し替えられる通常版の方が使い道が多く、安心できる

 外部電源が必要な場合は以下に適合するACアダプタを準備すること
  ・内径2.1mm、外径5.5mm、センタープラス
  ・出力電圧7~12V
 (Arduinoを販売する店ならばArduino用のACアダプタください!でOK)

Arduino Uno/安心の純正


サインスマートUno互換ボード
 メジャーな互換機
 だいたい純正の2/3程度であり機能的な差も無い
 Amazonで取り扱いがあるのも便利でよい
 
サインスマート互換機/財布にやさしい


Studuino (スタディーノ)
 かなり毛色の違った互換機
 基板上にサーボ用のピンと4つのタクトスイッチがあるのが特徴
 サーボ用ピンの3.3Vは外部電源入力と繋がっていることに注意
 (USB接続のみで使用する場合は供給されない)
 8Mhz、3.3V動作するためUnoプロジェクトを使う場合には修正が必要

アーテック製スタディーノ/周辺機器の商品展開がある


・びんぼうでいいの
 衝撃的なネーミングと衝撃的な価格
 Uno互換機の基板部分のみであることに注意
 コネクタ、スイッチ、ピン、AVR等は別売(部品パック
 AVR+びんぼうでいいの(基板)+部品パックでUno互換機となる
 上記組み合わせで1000円を切るのはかなりリーズナブル
 (ただし品質も相応/パッと見でも半田付けが粗いのがわかる)

 クリスタルが実装済みのU3と未実装のU3Rがある
 また、USB-シリアル変換がCH340Tなるマイナーチップが使われており
 このドライバをPCに導入するのはややためらわれるところ

びんぼうでいいの/画像は部品パックとAVR、クリスタルを組み付けたイメージ


 

arduinoについて

Arduinoとは
 AVRを用いたワンボードマイコン+開発環境
 シールドと呼ばれる拡張基板によってさまざまな機能を追加できる
 さまざまなプロジェクトが公開されている


・何ができる?
 デジタル/アナログIOポートの入出力やシリアル入出力
 電子部品と組み合わせることで以下のようなことができる
  ・ボタンの押し下げを検知する
  ・DCモータの回転を制御する
  ・LEDを点滅させる
  ・LCDに文字を表示する
  ・小さな液晶にグラフィックを表示させる
  ・SDカードの読み書きを行う
   etc・・・


・Arduinoのバリエーション
 Arduinoはオープンハードウェアであり、公式/非公式のバリエーションが大量にある

 
・何を買えばいい?
 Arduino Uno が一番メジャー
 公開されているプロジェクトの数も一番多いため、用途が特に決まっていなければこれを買うべき
 財布の負担を減らしたければ純正ではなく互換機を選ぶのもよい
 (互換機の例:サインスマート UNO R3

Arduino Uno/単にArduinoという場合はこれを指すことが多い


・Raspberry Piとどう違うのか?
 Raspberry PiはGPIOの使えるLinuxPCみたいなもの
 Arduinoより遥かにパワフルだがOS上で動作するためリアルタイム動作の保証が難しい
 ArduinoはAVRマイコンに直接プログラミングするためリアルタイム動作を実現しやすい
 また、AVRマイコン単体でも動作可能であるため、Arduinoで作ったプロトタイプを安価に切り出すことができる
 (Arduino Unoが3000円程度、Unoに搭載されているAVRマイコン(ATmega328P)は250円程度)