2017年11月10日金曜日

電子工作で使うコネクタのメモ(1)

電子工作でよく使われるコネクタ

よく使われるコネクタは以下の2つ
 ・2.54mmピッチコネクタ(QIコネクタ)
 ・JST製コネクタ

2.54mmピッチコネクタ

画像は秋月より/両端にオスメス4ピンのQIコネクタを持つケーブルの例
電子工作で一番よく使うコネクタ
ユニバーサル基板やブレッドボード、ジャンパワイヤーなどとの親和性が高い
誤挿入を防ぐ構造が無く、コンタクト(後述)の摩擦のみで接続されるため抜けやすい
プロトタイプ開発などの一時的な接続に用いられる

JST製コネクタ

コネクタメーカーは数えるほどしかなく、電子工作で使われるのはほぼJST
 JST:日本圧着端子製造株式会社

画像はaitendoから/XH2ピンコネクタを付けたケーブル
画像は秋月から/受け側のXH2ピン用コネクタ(ベース付きポスト)

よく見るのは以下の3つ
 ・PHコネクタ
 ・ZHコネクタ
 ・XHコネクタ
ピッチ以外の構造に大きな違いはない
電子工作においては『使いたいパーツが○○コネクタを採用しているため、それに合わせる』程度の意味でしかない

挿入後はハウジング(後述)部分の摩擦で強く接続が保持される
(ひんぱんな抜き差しが想定されていない)
ケーブルを引っ張って引き抜くと破損の恐れがある

コネクタ(信号線用)の構造

信号線用コネクタは以下の2つの部品からなる
 ・コンタクト
 ・ハウジング
オスメスそれぞれ別々にコンタクトとハウジングがある
ケーブルではなく基板にコネクタを用いる場合はベース付きのポストを用いる

コンタクト

金属端子部分
ケーブルに対して圧着される
 ※圧着:コンタクトをケーブルの先端に挟み潰して物理的に接続する方法
     原則、専用工具を用いて適切な方法で行う必要がある
画像は秋月から/QIコネクタのメス型コンタクト

ハウジング

樹脂製のケース部分
コンタクトを差し込んでツメなどで固定する構造になっている
2ピン、4ピン、8ピンなど複数ピン用のハウジングが存在する
(コンタクトはすべて共通)
画像は秋月から/1ピン用のQIコネクタメス用ハウジング

ベース付きのポスト

基板に対してコネクタを立てるときに用いる
金属端子と樹脂部分は固定されていることが多い

適合するコネクタの調べ方

基板のコネクタに対応するケーブルを入手したい、といったケースがままあるが
マニュアルなどが紛失していると規格がわからずに途方にくれてしまう

まずは端子間の長さを測ってピンのピッチを調べる
次にJSTのサイトに行ってピッチ数と基板側のコネクタ形状から絞り込む
JSTに無い場合はモレックスで調べる

コネクタの入手方法

電子パーツ系の店では意外と取り扱いが少ない
秋月電子はQIコネクタとXHコネクタくらい
千石電商は一通り揃うのでおススメ
aitendoはケーブルアセンブリ(ケーブルにコンタクトを圧着した状態)売りがある
(品質は不明)
一番良いのはモノタロウだが個人で買うのはなかなか難しい
Amazonは詰め合わせの類は安く買えるが小ロットはなかなか見かけない

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